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技術講座 血液
循環抗凝固因子の測定法
著者: 高松純樹1 神谷忠2
所属機関: 1名古屋大学医学部第一内科 2愛知県赤十字血液センター
ページ範囲:P.419 - P.424
文献購入ページに移動循環抗凝固因子のうち先天性凝固障害のない患者に見られる場合を中心に述べる.特にlupus-like anticoagulantは出血症状よりむしろ血栓傾向を示すことがあり,臨床的に重要である.特異的な測定法はないが種々の検査の組み合わせにより確認される.最近ではプロスタサイクリン産生抑制やプロテインC活性化の抑制の可能性も指摘されており,今後ますますその本態の解明が重要となっている.
自己免疫疾患をはじめとする種々の疾患で特定の凝固因子に対する抗体もみられるが,比較的まれである,出血傾向を伴うことが多く,また基礎疾患の不明な場合が約半数である.測定は血友病A,Bなどにみられる抗体と同様の方法にてなされる.
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