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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻5号

1988年05月発行

文献概要

けんさ質問箱

小児の基準範囲設定法

著者: 飯田暢子1 S子

所属機関: 1都立駒込病院臨床検査科

ページ範囲:P.472 - P.473

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問 正常値は通常は健康人を対象として決められますが,小児の場合は,健常人を直接対象にすることは非常に困難です.実用上用いることができる正常値としては,どのようにして決めるのがよいのでしょうか.(岡山・S子)
答 まず,用語の説明をします.得られた測定値について,臨床的意義を判断しようとしているある個人と,同じ属性(性,年齢,採血条件,測定法など)の健康な母集団の個々の測定値を基準値といいます.母集団を代表する標本の個々の基準値は,ある範囲に分布するので,その分布型に適した統計処理法で,基準値の95%が含まれる,左右両裾2.5%をとった下限値と上限値を算定します.両者の値の間を基準範囲といい,これを判断の指標にします.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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