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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻5号

1988年05月発行

文献概要

けんさ質問箱

自動血球測定機が誤差を生むとき

著者: 新谷和夫1 S子

所属機関: 1関東逓信病院

ページ範囲:P.474 - P.475

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問 巨大血小板や有核赤血球が多数認められる血液を自動血球測定機にかけて測定すると,白血球数や血小板数がまちがって表示されて出ます.その理由はなんでしょうか.(千葉・S子)
答 自動血球計数機(カウンター)が実用化されて,血球計数は能率よく精度も十分な測定ができるようになっている.しかし視算法で実施する場合と異なり,カウンターは血球の大きさ(容積)だけを対象として赤血球,白血球,血小板を識別している.そこで正常の場合なら問題なく三者を区別して計数できるが,質問のように異常な血球の出現する検体では測定値に大きな誤差を生じることとなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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