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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻6号

1988年06月発行

文献概要

トピックス

電気伝導度法による尿中塩分測定法

著者: 林貞夫1

所属機関: 1阪大病院中検

ページ範囲:P.549 - P.550

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 尿中塩分濃度,特にNaCl濃度は塩分摂取量を推測するうえで非常に重要であり,高血圧症,循環器疾患,腎疾患などにおける塩分摂取のバロメーターとなる.その測定方法としては炎光光度法,電量滴定法,ISE法などがあるが,いずれも検査室での測定機器であり,患者が簡単に測定を行うことは不可能である.そこで電気伝導度から尿中の塩分濃度を測定する方法1)について紹介する.
 この装置は食事中の塩分濃度,例えばみそ汁中の塩分濃度を測定する目的で用いられているものである.筆者が検討を行ったシナール塩分濃度計(製造:メルバブ,販売:シナールメディカル)は,大きさが横71.3×縦172.3×高さ32.8mm,重量約220gの本体と直径18×長さ152mm,重量約60gのセンサープローブで構成されており非常にコンパクトで,電源も006P乾電池1個と持ち運びが自由である.測定操作は,センサープローブを試料に浸し表示が安定したところの数値を読み取るだけの簡単なものであり,試料温度が0〜50℃の範囲内で自動温度補正機能がついている.また較正方法としては,自分でNaCl水溶液を調製してチェックする方法と,プローブに記載された数値に表示値を合わせる簡易的な方法があるが,簡易的な方法で十分に使用可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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