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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻6号

1988年06月発行

文献概要

けんさ質問箱

創傷治癒におけるXIII因子の役割

著者: 小池克昌1 池松正次郎1 S生

所属機関: 1東京医大臨床病理

ページ範囲:P.560 - P.560

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問 創傷治癒におけるXIII因子の役割についてお教えください.またXIII因子低下の疾患特異性についてもご教示ください.(島根・S生)
答 XIII因子は活性化されると,血液凝固反応の最終段階で生じた可溶性フィブリンをさらに物理的,化学的に強固な凝血塊とするために,ブイブリン分子間にイソペプチド結合から成る分子間架橋(crosslink)を形成させる役割を負っている.この反応はXIII因子のトランスグルタミナーゼ活性によるもので,その作用はフィブリン間の結合だけではなく,コラーゲン,細胞膜表面や血漿に存在するフィブロネクチン,α2-プラスミン・インヒビターなども基質としてイソペプチド結合を形成することが知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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