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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻6号

1988年06月発行

文献概要

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読者のひろば

著者: 坂井一彦1 加藤良子2

所属機関: 1札幌天使病院 2帝京大溝口病院

ページ範囲:P.565 - P.565

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 最近の画像診断の進歩は目をみはるものがある.化学,血液検査と同様に,ほとんどの診療科目で画像診断がなされ,今や画像診断の黄金期ではなかろうか.その一つに,超音波診断法が挙げられ,もう一つにはX線CTが挙げられよう.
 この両者は完成の域に達しつつある.超音波診断装置は非侵襲的画像診断であるばかりでなく軟部組織に有用であり,リアルタイムであるというすぐれた長所がある.ただ,この画像は実質臓器そのものを表しているのではない.作られたものだということに気をつけなければならない.前にも述べたように画像診断は,今日までは,すごいすごい,ともてはやされてきたが,今後は当然のこととして位置づけられてくるはずである.これは当然われわれ検査技師にとっては,たいへんなことであり,解剖工学的な基礎と,そして臨床医学の知識を今以上に知ることが必要なことではないかと思われる.大学,短大,専門学校を卒業してこの職に就くとすぐに,このような進歩によってやらなければならないことがますます増えていると,40歳に近い私は思う,今日このごろである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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