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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅰ 免疫化学検査の基礎 2・抗原抗体反応の応用

5)ラテックス凝集比濁法

著者: 櫻林郁之介1 石井周一1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学講座

ページ範囲:P.607 - P.613

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はじめに
 ラテックス凝集比濁法は,希薄溶液においてラテックスに抗体(または抗原)を結合させ,抗原抗体反応を起こさせてその生成物による濁度を吸光度としてとらえ,測定する方法である.従来の溶液内抗原抗体反応に比較すると,光の散乱をより顕著にとらえることができ,したがって,より高感度の測定が可能であるので,試料中の微量成分の測定に適しており,この原理を応用した測定系が次々と開発されている.現在,白色光を用いる方法および近赤外光を用いる方法が実用化されている.このほか,いわゆる免疫比濁法ではないが,ラテックス粒子を用いてその粒度分布から測定する方法や積分球濁度方式による方法なども開発されているので,この項で述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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