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文献概要
免疫化学検査法 Ⅰ 免疫化学検査の基礎 2・抗原抗体反応の応用
6)蛍光・発光イムノアッセイ
著者: 辻章夫1 前田昌子
所属機関: 1昭和大学薬学部薬品分析化学教室
ページ範囲:P.614 - P.622
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蛍光・発光イムノアッセイは,標識物質として蛍光または化学発光性化合物を用い,抗原抗体反応後,結合型(B)と遊離型(F)を分離して,または分離せず均一系でその活性を蛍光または化学発光反応により測定する非放射性イムノアッセイである.蛍光・化学発光の原理を模式的に図1に示す.
蛍光は基底状態の分子が光の照射によりその分子に特有の波長の光(励起光)を吸収して励起状態となり,基底状態に戻る際に光(蛍光)を放出する現象である.一方,化学・生物発光は,発光物質が化学反応(主として酸化反応)または生物化学反応(主として酵素反応)によりエネルギーの高い励起状態の中間体を生成し,次いでそれが基底状態に戻る際に光を放出する現象である.また,励起状態の中間体から放出されるエネルギーにより,共存する発蛍光性分子が励起されて光を発する.
蛍光・発光イムノアッセイは,標識物質として蛍光または化学発光性化合物を用い,抗原抗体反応後,結合型(B)と遊離型(F)を分離して,または分離せず均一系でその活性を蛍光または化学発光反応により測定する非放射性イムノアッセイである.蛍光・化学発光の原理を模式的に図1に示す.
蛍光は基底状態の分子が光の照射によりその分子に特有の波長の光(励起光)を吸収して励起状態となり,基底状態に戻る際に光(蛍光)を放出する現象である.一方,化学・生物発光は,発光物質が化学反応(主として酸化反応)または生物化学反応(主として酵素反応)によりエネルギーの高い励起状態の中間体を生成し,次いでそれが基底状態に戻る際に光を放出する現象である.また,励起状態の中間体から放出されるエネルギーにより,共存する発蛍光性分子が励起されて光を発する.
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