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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 1・血漿蛋白 ②免疫グロブリン

b) IgD

著者: 荒川正明1 櫻林郁之介2

所属機関: 1栄研化学(株) 2自治医科大学臨床病理学講座

ページ範囲:P.638 - P.640

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IgDとは
 IgDは1965年,第4番目の免疫グロブリンとして,Roweら1)によって発見された.さらに,IgDがリンパ球の中のB細胞膜表面に多く存在していることがわかり,免疫応答における役割が注目されている.血清中に存在するIgDについては,IgD型骨髄腫およびその類縁疾患で著明に増加すること以外には不明な点が多い.血清IgDの正常値についても,非常に幅広い分布を示し,現在用いられている測定法の検出限界以下の血清もあり,いわゆる平均値として正常値を表すにとどまっているのが現状である.
 われわれもIgDに関しては種々の検討を加えているが,ここでは,現在一般的に行われているIgDの測定法に加え,正常値に関する最近の知見も含めて,IgDについて述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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