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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 1・血漿蛋白 ②免疫グロブリン

c) IgE

著者: 森晶夫1 宮本昭正1

所属機関: 1東京大学医学部内科物理療法学教室

ページ範囲:P.641 - P.644

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IgEとは
 IgEは血中濃度0.0003mg/mlと,血中にはきわめて微量に存在する免疫グロブリンである.1966年石坂らにより,I型アレルギーを引き起こすレアギン活性を担う物質が,新しい免疫グロブリンクラスに属する抗体であることが発見され,1967年Johanssonにより報告された非定型的骨髄腫蛋白と同一のものであることがわかり,1968年WHOによりIgEと命名された.
 沈降定数8S,分子量約20万,H鎖(ε鎖)はγ,α,μ鎖より大きく,五つのドメインを有する.IgEは,気道・消化管粘膜,リンパ節などで作られ,肥胖細胞,好塩基球の細胞膜上に存在し(同種組織親和性を有する),外来抗原と反応して脱顆粒を引き起こす.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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