文献詳細
免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
1・血漿蛋白
文献概要
α1-アンチトリプシンとは
α1-アンチトリプシン(α1-AT)は,血中に存在する主要なプロテアーゼインヒビターである.α1-ATはトリプシンのみならずキモトリプシン,エラスターゼ,カテプシン,プラスミン,トロンビン,カリクレイン,ウロキナーゼ,コラゲナーゼ,レニンなど種々のセリンプロテアーゼを阻害するため,α1-プロテアーゼインヒビターとも呼ばれている.
α1-ATは分子量51,000で,394個のアミノ酸から成るsingle polypeptide chainの糖蛋白である.N末端から46,83,247番のアスパラギン残基に複合型のオリゴ糖鎖が結合している.糖部分は分子量の12.5%である.プロテアーゼとの反応部位は358番のメチオニン残基である.S-S結合はなく,232番にシステイン残基が1個あるのみである.
α1-アンチトリプシン(α1-AT)は,血中に存在する主要なプロテアーゼインヒビターである.α1-ATはトリプシンのみならずキモトリプシン,エラスターゼ,カテプシン,プラスミン,トロンビン,カリクレイン,ウロキナーゼ,コラゲナーゼ,レニンなど種々のセリンプロテアーゼを阻害するため,α1-プロテアーゼインヒビターとも呼ばれている.
α1-ATは分子量51,000で,394個のアミノ酸から成るsingle polypeptide chainの糖蛋白である.N末端から46,83,247番のアスパラギン残基に複合型のオリゴ糖鎖が結合している.糖部分は分子量の12.5%である.プロテアーゼとの反応部位は358番のメチオニン残基である.S-S結合はなく,232番にシステイン残基が1個あるのみである.
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