文献詳細
文献概要
免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 7・凝固・線溶因子
⑤α2-プラスミンインヒビター
著者: 本射滋己1
所属機関: 1大阪大学医学部附属病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.772 - P.774
文献購入ページに移動α2PIに対しては一般的には発色性合成基質を用いた測定方法がスクリーニング検査として広く実施されているが,最近,α2PIの先天的欠損症2)およびα2PIの分子構造異常3)に伴う出血性素因ならびに血栓症の報告もあるため,α2PIの蛋白量としての定量および蛋白分析は重要となっている.最近ではモノクローナル抗体の開発も著しく,血中遊離のα2PI量およびα2PIプラスミン複合体の定量化など,微量でしかも生体内における生理作用の詳細が客観的に評価できるようになっている4).
掲載誌情報