検査と技術16巻7号

1988年06月発行

免疫化学検査法 Ⅱ　測定法の実際

7・凝固・線溶因子

⑨プロテインC，プロテインS

著者： 鈴木宏治¹

所属機関： ¹三重大学医学部検査医学教室

ページ範囲：P.783 - P.786

文献概要

　血液凝固反応で生成された第Xa因子やトロンビンなどのセリンプロテアーゼは，セリンプロテアーゼインヒビターのアンチトロンビンIIIで阻害される．一方，血液中には，第Xa因子やトロンビンの生成それ自体を阻害する反応系が存在する．プロテインCおよびプロテインSによる凝固制御系である．