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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査 わだい

成績管理の実際

著者: 溝口香代子1

所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.787 - P.787

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 免疫化学反応の検出はラジオイムノアッセイ(RIA)においては放射能の計測であり,エンザイムイムノアッセイ(EIA)や各種凝集反応を用いたものでは測光(蛍光)分析であるが,抗原抗体反応を利用しているために一般的な化学反応の理論がそのまま使用できない.根本的な相違点は①検量線が非線形である(直線でない)ことと,②抗原抗体反応固有の変動要因が化学反応系に比べて測定系内に多く存在することである.そのため免疫化学検査の成績管理は,化学検査における精度・成績管理の方法に若干のくふうを加えたものが必要になる.一度に大量の検査をこなし,分析と管理を別途に行っている検査センターなどでは,コンピューターを駆使してさまざまの管理方法を実施しているが1〜3),ここでは化学検査における精度管理方法に検量線の扱いや各種変動要因のチェック方法などを加えて,ごく一般的に検査室で実施できる成績管理の実際をまとめてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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