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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 8・ホルモン A 下垂体ホルモン

⑤TSH

著者: 宮恵子1 亀山和人1

所属機関: 1徳島大学医学部第一内科

ページ範囲:P.802 - P.804

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TSHとは
 甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone;TSH,thyrotropin)は,下垂体前葉のthyrotrophという好塩基性細胞から分泌される,分子量約28,300の糖蛋白で,αとβの二つのサブユニットから成る.TSH-αのアミノ酸残基数は89で,その配列はLH,FSH,hCGと同じである.TSH-βはアミノ酸残基数112で,TSHに特異的な配列を示す.
 TSHは視床下部.下垂体-甲状腺系の一員として機能しており,TSHの分泌は視床下部のthyrotropin-releasing hormone(TRH)により促進され,甲状腺ホルモンにより抑制される.TSHは甲状腺濾胞上皮細胞の受容体に結合して,甲状腺のヨード摂取,甲状腺ホルモンの合成と分泌,甲状腺濾胞細胞の増殖を促進する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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