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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 8・ホルモン A 下垂体ホルモン

⑥プロラクチン

著者: 三宅侃1 青野敏博2 谷澤修1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科 2徳島大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.805 - P.807

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はじめに
 プロラクチンは系統発生学的にみると,きわめて古いホルモンで,主として哺乳動物の乳腺発育や乳汁分泌作用をもっているが,これ以外に種々の動物の浸透圧調節作用,糖質代謝作用,成長促進作用などの生物作用を有していることが知られている.1937年Whiteらによってヒツジ下垂体からプロラクチンが単離されたのに始まり,他の動物のものも得られた.ヒトのプロラクチンの一次構造は1977年ShomeおよびParlowにより明らかにされ,198個のアミノ酸から成るポリペチドで,分子量は約22,000であることが示された.
 測定法には①生物学的方法,②ラジオレセプター測定法,③免疫学的測定法があるが,前二者は研究に用いられ,③が一般に用いられているので,これについて概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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