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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 8・ホルモン C カルシトニン

②カルシトニン

著者: 三木隆己1 森井浩世1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第二内科

ページ範囲:P.824 - P.826

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測定法
 カルシトニンの測定法にはバイオアッセイとラジオイムノアッセイ(RIA)がある.前者はラットの血清カルシウム低下作用,あるいは骨吸収抑制効果により測定されていたが感度が悪く,一般臨床検査で多数症例を測定するには時間を要し,実際的ではなかった.1962年Coppらにより甲状腺内の血清カルシウム低下物質の存在を示唆する報告があった後,1960年代末になって甲状腺髄様癌組織より純粋なカルシトニンが抽出され,RIAによる測定が可能となった.1980年代になってからは本格的に臨床分野に拡大し,現在は研究室も含め,ほとんどの施設でRIA法により血清カルシトニン濃度の測定がなされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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