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免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 8・ホルモン F 性腺ホルモン
④テストステロン
著者: 山田律爾1 中井利昭2
所属機関: 1獨協医科大臨床病理学教室 2筑波大学臨床医学系臨床病理
ページ範囲:P.856 - P.857
文献購入ページに移動テストステロンの測定には,以前は蛍光法,ガスクロマトグラフィー法,ダブルアイソトープ法などが用いられ,1960年代後半にはcompetitive protein binding assay法が開発された.しかし,いずれの方法も操作の煩雑さや感度-特異性の問題点などいくつかの欠点があった.1970年になりようやくFuruyamaら1)によって血中テストステロンのラジオイムノアッセイ(RIA)法が確立された.ただし,最初に用いられたアッセイでは3H-テストステロンを用いたため,液体シンチレーションカウンターを必要としたが,最近は125Iで標識する方法がキット化され,一段と測定が普及してきた.
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