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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 8・ホルモン F 性腺ホルモン

⑤hPL

著者: 玉田太朗1

所属機関: 1自治医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.858 - P.859

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hPLとは
 hPL(ヒト胎盤ラクトーゲン)はhuman(ヒト)placental(胎盤の)lactogen(乳汁分泌促進ホルモン)の略語である.これは糖質や脂質を含まない蛋白ホルモンで,1961年にわが国で伊藤らにより発見された.191個のアミノ酸から成り,分子量は22,000で,二つのS-S結合を持っている.その構造は,下垂体から分泌される成長ホルモン(growth hormone:GH)およびプロラクチンによく似ており,生理作用もこの両方の作用(すなわち成長促進と乳汁分泌促進)があるので,一時,胎盤性成長ホルモン・プロラクチン(placental growth hormone-prolacetin)と呼ばれたこともある.現在では,正式にはhCSと略すが,これはhuman(ヒト),chorionic(絨毛性),somato(身体の),-mammo(乳腺の),-tropin(刺激ホルモン)の頭文字を取ったものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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