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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 8・ホルモン G 膵・消化管ホルモン

⑤ガストリン

著者: 亀山仁一1 鈴木晃1 塚本長1

所属機関: 1山形大学医学部第1外科

ページ範囲:P.874 - P.875

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ガストリンとは
 合成ガストリンであるテトラガストリンやペンタガストリンは,4あるいは6γ/kgというごく少量で強力な胃酸分泌亢進作用を有している.ヒトの血中でもガストリンは100pg/ml程度のごく微量しか存在しない消化管ホルモンであるので,その測定は非常に困難であった.しかし,ラジオイムノアッセイ(RIA)法によるキットが販売されるようになってから非常に容易になった.現在,わが国ではダイナボット社からガストリン・リアキット®II1),ミドリ十字社からガストリン・I-125キット(CISキット)2)が販売されている.どちらも短時間で簡便に測定でき,臨床的にも,胃・十二指腸潰瘍の治療法の選択や効果の判定,Zollinger-Ellison症候群の鑑別診断3,4)などに広く用いられている.今回はRIAを用いた測定法について,その原理,測定方法などを略述してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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