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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 8・ホルモン H その他

③エンケファリン

著者: 中井利昭1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系臨床病理

ページ範囲:P.883 - P.883

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エンケファリンとは
 最近オピオイド・ペプチドが,鎮痛作用や精神作用などモルヒネ様活性を示す活性ペプチドとして注目を浴びている.このオピオイド・ペプチドの中で,メチオニンエンケファリン,ロイシンエンケファリンは副腎髄質内のカテコールアミン顆粒内に存在し,カテコールアミンとともに血中に分泌され,神経伝達物質としての作用(カテコールアミン放出の調節など)を発揮している.褐色細胞腫の症例でその腫瘍組織中1)にオピオイド・ペプチドが多量に含有されているとの報告もすでに見られ,今後オピオイド・ペプチドの測定は,キットが市販されるようになったことも考えると,疾患の病態解析や診断に用いられるようになると思う.
 以下,簡単にその測定操作,問題点などを筆者のデータを主体として解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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