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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際 9・血中薬物

①血中薬物濃度測定の意義

著者: 海老原昭夫1

所属機関: 1大分医科大学臨床薬理学教室

ページ範囲:P.887 - P.889

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はじめに
 血中薬物濃度は,医師が患者のコンプライアンス(処方順守)を確認するためや薬物中毒の診断あるいは経過観察のために測定することがある.しかし最近では,薬物治療を行ううえでその適正な投与量や投与間隔を見いだす目的で行われることが多くなった.この方法は血中濃度モニタリング(therapeutic drug monitoring;TDM)と呼ばれ,世界的に広く普及してきた.なぜこれが普及してきたかという理由については,第一に近年ラジオイムノアッセイやクロマトグラフィーなどの微量化学分析法が著しく進歩したこと,第二に,これを簡単に測定する器機が普及したこと,第三に,これが薬物治療の向上に役だつことが明らかになってきたこと,第四に,健康保険によってこの薬物測定が点数に加えることができるようになったこと,などが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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