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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻7号

1988年06月発行

文献概要

免疫化学検査 わだい

ハイブリダイゼーション

著者: 小林信之1

所属機関: 1山口大学医学部寄生体学教室

ページ範囲:P.911 - P.911

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 近年,サザン(Southern)ハイブリダイゼーション,ノーザン(Northern)ハイブリダイゼーションなどという,いわゆる「……ハイブリダイゼーション法」という言葉を目にする機会が増えてきている.ハイブリダイゼーション(hybridyzation)とは本来,「異種の交配」という意味であるが,分子生物学では特に,DNA-DNAまたはDNA-RNAの間でその塩基配列の相補性を利用して対合させることを意味して用いている.
 一本鎖のDNAまたはRNAは,一定の条件下では,それぞれを構成している塩基配列の相補性の高さに応じてハイブリダイズして二本鎖を形成するという性質がある.しかも,二本鎖の形成は,相補性が高いほど強く,かつ速やかに行われる.この性質を利用して,特定のDNA(遺伝子)を探し出したり,複数の遺伝子間で相同性を調べたりするのに利用されているのがここでいう「……ハイブリダイゼーション法」と呼ばれている技術である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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