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文献概要
検査法の基礎理論
内分泌細胞の染色
著者: 木村伯子1
所属機関: 1東北大学医学部第2病理学教室
ページ範囲:P.937 - P.942
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内分泌細胞はホルモンを産生する細胞である.ホルモンには大きく分けて,蛋白系ホルモンとステロイドホルモンの2種類がある.従来,内分泌細胞の染色法として用いられてきた種々の染色法は,蛋白系ホルモンの中の,アミンとペプチドを産生するAPUD細胞を同定するものがほとんどである.これらの染色理論は明らかでないが,経験上,好塩基性,好酸性,好銀性,銀還元性などを示す細胞と産生ホルモンの種類が対比されてきた.現在は好銀性,銀還元性反応を行って,内分泌細胞であるかないかのスクリーニングを用い,産生ホルモンの同定には免疫組織学的手法が用いられている.ステロイド産生細胞も転換酵素を免疫組織学的に同定することにより,その産生ホルモンを推定できるようになってきている.
内分泌細胞はホルモンを産生する細胞である.ホルモンには大きく分けて,蛋白系ホルモンとステロイドホルモンの2種類がある.従来,内分泌細胞の染色法として用いられてきた種々の染色法は,蛋白系ホルモンの中の,アミンとペプチドを産生するAPUD細胞を同定するものがほとんどである.これらの染色理論は明らかでないが,経験上,好塩基性,好酸性,好銀性,銀還元性などを示す細胞と産生ホルモンの種類が対比されてきた.現在は好銀性,銀還元性反応を行って,内分泌細胞であるかないかのスクリーニングを用い,産生ホルモンの同定には免疫組織学的手法が用いられている.ステロイド産生細胞も転換酵素を免疫組織学的に同定することにより,その産生ホルモンを推定できるようになってきている.
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