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レクチン親和性AFP
著者: 坂本直子1
所属機関: 1スペシアル レファレンス ラボラトリー
ページ範囲:P.964 - P.965
文献購入ページに移動 現在AFPの測定に使用されている抗ヒトAFP抗体はいずれも,蛋白部分をエピトープとしたものである.しかし,AFPは糖鎖部分にきわめて特異的な癌性変化を起こすため,蛋白部分の測定だけでは難しかった肝細胞癌の早期診断3)や,肝細胞癌と転移性肝癌,ヨークサック腫瘍などとの鑑別診断に,血中AFP糖鎖の解析が有用であると報告されている.
このAFP糖鎖の構造変化はレクチンを用いて分離することが可能であり,血中のレクチン親和性AFPの測定法として,アフィニティークロマトグラフィー法や交差免疫電気泳動法などの方法が通常行われている.私たちは分離能,再現性,感度の点から前者のアフィニティークロマトグラフィー法をルーチン検査に採用しており,以下,主にこの方法を用いたレクチン親和性AFPの検査について述べる.
このAFP糖鎖の構造変化はレクチンを用いて分離することが可能であり,血中のレクチン親和性AFPの測定法として,アフィニティークロマトグラフィー法や交差免疫電気泳動法などの方法が通常行われている.私たちは分離能,再現性,感度の点から前者のアフィニティークロマトグラフィー法をルーチン検査に採用しており,以下,主にこの方法を用いたレクチン親和性AFPの検査について述べる.
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