文献詳細
文献概要
病気のはなし
アルツハイマー病
著者: 朝長正徳1
所属機関: 1東京大学医学部附属脳研究施設脳病理学
ページ範囲:P.1046 - P.1051
文献購入ページに移動サマリー
アルツハイマー病はもともと初老期の進行性痴呆を指したが,最近になり,老人に多い老年痴呆のほとんどが,このアルツハイマー病と同じものであることがわかった.アルツハイマー病の原因は不明であるが,家族性アルツハイマー病で第21番目の染色体に異常遺伝子が発見された.また,脳に沈着するアミロイドの遺伝子も21番染色体にある.もう一つの異常であるPHFは,タウとユビキチンから成る.神経伝達物質では記憶系のアセチルコリン経路のみならず,大脳へ投射するノルアドレナリン,セロトニン経路も障害される.
アルツハイマー病はもともと初老期の進行性痴呆を指したが,最近になり,老人に多い老年痴呆のほとんどが,このアルツハイマー病と同じものであることがわかった.アルツハイマー病の原因は不明であるが,家族性アルツハイマー病で第21番目の染色体に異常遺伝子が発見された.また,脳に沈着するアミロイドの遺伝子も21番染色体にある.もう一つの異常であるPHFは,タウとユビキチンから成る.神経伝達物質では記憶系のアセチルコリン経路のみならず,大脳へ投射するノルアドレナリン,セロトニン経路も障害される.
掲載誌情報