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検査法の基礎理論
交換輸血とその適応
著者: 圓谷敏彦1
所属機関: 1北海道大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.1052 - P.1056
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交換輸血は,血球と血漿の両者を同時に交換する治療法である.したがって,母児血液型不適合に由来する新生児赤芽球症がそのもっともよい適応となる.すなわち,児の血漿中にある母体から由来した抗赤血球抗体を除去し,その抗体によってすでに感作された赤血球を健常赤血球に置換することで根本的な病因を除去すると同時に血中,組織中に蓄積したビリルビンを減少させ,核黄疸の発生を防止する.また感染症における免疫不全や肝不全などにも交換輸血が行われる.
交換輸血は,血球と血漿の両者を同時に交換する治療法である.したがって,母児血液型不適合に由来する新生児赤芽球症がそのもっともよい適応となる.すなわち,児の血漿中にある母体から由来した抗赤血球抗体を除去し,その抗体によってすでに感作された赤血球を健常赤血球に置換することで根本的な病因を除去すると同時に血中,組織中に蓄積したビリルビンを減少させ,核黄疸の発生を防止する.また感染症における免疫不全や肝不全などにも交換輸血が行われる.
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