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正しい検査成績を得るための情報
著者: 戸川敦
所属機関:
ページ範囲:P.1060 - P.1060
文献購入ページに移動 臨床検査の自動化が進むにつれ,それを利用する人たちの検査に対する認識が甘くなってきているようだ.検体を送りさえすれば患者の病態を正しく反映した検査成績が返ってくると思い込んでいるようだが,これも自らの手で検査を行いその結果を評価することがなくなったゆえだろう.
検査成績の誤差の原因として,検査手技に伴う誤差(測定誤差)があるが,分析機器の進歩や精度管理の徹底などによりずいぶんと縮小されている.残るは検体採取の際に生ずる誤差で,例えば検査前検体処理の誤り(PT, APTT測定にクエン酸Naを1:9の割合で使わない),血清,血漿,全血のいずれかといった検体採取法の誤り,検体の保存,輸送法の誤りなどである.これにもまして重要なのは,"患者側因子による誤り"で,例えば点滴静注している部位からの検体採取,食事,運動,飲酒,体位,薬剤などの影響によって生ずる誤りなどである.
検査成績の誤差の原因として,検査手技に伴う誤差(測定誤差)があるが,分析機器の進歩や精度管理の徹底などによりずいぶんと縮小されている.残るは検体採取の際に生ずる誤差で,例えば検査前検体処理の誤り(PT, APTT測定にクエン酸Naを1:9の割合で使わない),血清,血漿,全血のいずれかといった検体採取法の誤り,検体の保存,輸送法の誤りなどである.これにもまして重要なのは,"患者側因子による誤り"で,例えば点滴静注している部位からの検体採取,食事,運動,飲酒,体位,薬剤などの影響によって生ずる誤りなどである.
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