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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻9号

1988年08月発行

文献概要

検査ファイル 機器

ドプラー血流計(2)—血流計測・心機能評価のための超音波ドプラー法

著者: 北畠顕1 石原謙1 鎌田武信1

所属機関: 1大阪大学医学都第一内科

ページ範囲:P.1102 - P.1103

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[2]超音波ドプラー法の種類と特徴
 前回,ドプラー効果の原理と距離分解能を持たない連続波ドプラー法について述べ,パルスドプラー法がその欠点を改良したものであることを述べた.今回はパルスドプラー法の使用に際しての注意点と,次の世代であるカラードプラー法について述べる(文中,式の番号は,前回[16巻7月号]からの通し番号である).
 パルスドプラー法では,一定の繰り返し周波数(pulse repetetion frequency;PRF)で短いパルスを送受することにより距離分解能を得たが,一方PRFによって二つの大きな制約が生じてくる.最大計測深度(Range)と最大検出ドプラー周波数(fdmax)の限界である.前回の図2を見ると,探触子はパルス打ち出し後200μsecだけ受信器として待つが200μsecの間に超音波は30cmしか進めないので,往復15cmの範囲しか観測できない.最大計測深度(Range)を式で表すと,
  Range=C/2×PRF (3)
となる.超音波速度Cは一定であるからPRFが上がるとRangeは狭くなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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