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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻9号

1988年08月発行

けんさ質問箱

Streptococcus pyogenes以外のA群菌

著者: 江崎孝行1 O生

所属機関: 1岐阜大微生物学

ページ範囲:P.1119 - P.1119

文献概要

問 凝集法でA群になっていてもS. Pyogenesと同定できない場合がある,との報告がありました.このことの詳細につきご解説ください.(大阪・O生)
答 ベーター溶血性のstreptococciの同定をする際,抗血清でA群と群別された菌株はS. Pyogenesであると一般に信じられてきました.ところが,A群の抗血清に反応する菌株で,S. Pyogenesと性状が異なる菌群があることが以前からわかっていました.これらの菌株はS. Pyogenesの陰に隠れて長い間菌種名がつけられないまま放置されてきました.この菌群は,"minute colonyforming beta hemolytic streptococci"とか,"S. milleri",あるいは"StrePtococcus MG group"と呼ばれていました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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