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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻1号

1989年01月発行

文献概要

コーヒーブレイク

LDHアイソザイムによる心筋梗塞の診断とLDH欠損症

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ページ範囲:P.41 - P.41

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 中年の肥満の男性が、食事療法と運動を勧められて、ジョギングを始めたところ、運動中に前胸部痛が出現したため、虚血性心疾患を心配して受診することはよくあることである。
 急激な運動の翌日に、血液検査が行われればCPK、GOTなどはまず上昇している。医師が心筋梗塞を疑って、CPK、LDHなどのアイソザイム検査が行われる場合がある。上昇した酵素の由来臓器は、この場合はもちろん骨格筋である。CPK活性は上昇の主体はMM分画である。しかし骨格筋中にもCPK-MB分画が1%以上含まれているので、MB活性の上昇も見られる。MB活性の上昇を見て心筋梗塞と誤診する可能性があるので、この場合に診断的価値のある特異性の高い検査はLDHアイソザイム検査である。LDH1≧LDH2ならば心筋梗塞と診断される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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