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技術講座 病理
硬組織の非脱灰研磨標本作製法—レジン包埋法
著者: 茅野照雄1
所属機関: 1東京医科歯科大学歯学部口腔病理学教室
ページ範囲:P.43 - P.48
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日常の病理検査では,硬組織を含む検体は脱灰標本とされる.脱灰すると組織の石灰塩が除かれるために,これでは無機成分の変化(石灰化や脱灰の程度や様相など)を観察することはできない.硬組織は石灰化しているからこそ硬組織なのであるから,その形態学的検索に当たっては脱灰操作を加えていない状態を観察する必要がある.例えば,代謝性骨疾患などの病態の理解は,非脱灰研磨標本による骨の形態計測の成果に負うところが多い.脱灰した硬組織標本でさえ敬遠されがちな感があるが,脱灰しない状態の硬組織の検索が病理検査部門に要請される機会も多くなってきている.そこで本稿では,初心者を対象とした硬組織の非脱灰研磨標本の作りかたを紹介する.
日常の病理検査では,硬組織を含む検体は脱灰標本とされる.脱灰すると組織の石灰塩が除かれるために,これでは無機成分の変化(石灰化や脱灰の程度や様相など)を観察することはできない.硬組織は石灰化しているからこそ硬組織なのであるから,その形態学的検索に当たっては脱灰操作を加えていない状態を観察する必要がある.例えば,代謝性骨疾患などの病態の理解は,非脱灰研磨標本による骨の形態計測の成果に負うところが多い.脱灰した硬組織標本でさえ敬遠されがちな感があるが,脱灰しない状態の硬組織の検索が病理検査部門に要請される機会も多くなってきている.そこで本稿では,初心者を対象とした硬組織の非脱灰研磨標本の作りかたを紹介する.
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