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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻1号

1989年01月発行

けんさ質問箱

HBs抗原,抗体とも陽性の症例

著者: 蒲池正次1 S生

所属機関: 1防衛医大病院輸血部

ページ範囲:P.94 - P.96

文献概要

問 当検査室ではHBs抗原・抗体の検査をRPHA法・PHA法(ミドリ十字)にて行っています.その際,時にHBs抗原・抗体ともに陽性の検体がありますが,これは臨床的にどのように考えればよいのでしょうか.(広島県・S生)
答 肝炎ウイルスの起因ウイルスにはA型肝炎ウイルス,B型肝炎ウイルスが知られているほかに,近年,未知のウイルスとして非A非B型肝炎ウイルスがクローズアップされている.A型肝炎あるいはB型肝炎はその全貌がほぼ明らかになり,経口的に感染する流行性肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)によるA型肝炎であって潜伏期も比較的短く,急性肝炎のみで,慢性化することはないが,まれに遷延化する例が認められる.現在では衛生環境の改善とともに減少し,散発性あるいは小集団発生的にみられるにすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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