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検査法の基礎理論
lgEの変動とその解釈
著者: 荒井千明1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院物療内科
ページ範囲:P.1273 - P.1278
文献購入ページに移動IgEに関する免疫学的検査法には,IgE濃度の定量を行うRISTやPRISTのほか,抗原特異的IgE抗体価の定量(半定量)を行う目的で用いられるRASTがある.前者は病型の判定,IgE産生能の反映を知るのに,また後者は特定抗原の確定にそれぞれ汎用されるほか,両者は減感作療法の効果の判定にも利用される.
どのような病態のときにIgEが変動するか,ということを知るうえで,IgEの生物学的特徴と測定法の原理は回避できなく,簡単に説明を加えた。
各疾患単位間の変動,変化を検討するうえで参考となるlgE発現の現状ともいうべき内容を簡述したもので,一つの疾患における季節的あるいは治療効果による変動・変化については,今回はあえて説明を加えなかった.
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