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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻10号

1989年09月発行

文献概要

技術講座 生化学

pHメーターと緩衝液の調製法

著者: 大澤進1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1285 - P.1290

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サマリー
 臨床検査に使われる試薬は,一定の反応条件を維持するために緩衝液が用いられ,そのpH測定にはpHメーターが使用される.pHの変化や緩衝液種の選択,または調製法によって,各種測定法に与える影響は大きい.したがって,pHメーターの原理や測定にまつわる諸問題,また緩衝液の作用機序やその選択と調製法をマスターすることは,臨床検査の基本的技術であり重要である.これらの知識は試薬の管理や,精度管理での種々の原因解明の技術として役だてる基本であり,信頼性の高い検査データ報告の基礎ともいえる.臨床検査で取り扱う各種の測定法は化学,物理,酵素,免疫などの諸反応を利用して生体成分の定量を行っている.これら反応の影響因子にpHがあり,これを常に一定条件で測定するために緩衝液が使われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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