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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻11号

1989年10月発行

文献概要

病気のはなし

重症筋無力症

著者: 田平武1 小池文彦2

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所 2九州大学医学部神経内科

ページ範囲:P.1366 - P.1370

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サマリー
 重症筋無力症は,骨格筋の神経筋接合部に存在するアセチルコリン受容体蛋白に対する自己免疫により引き起こされる.その特有の症状は眼瞼下垂,複視,筋脱力などであり,朝良く,夕方悪いという日内変動を特徴とする.臨床検査法として,抗コリンエステラーゼ剤の静注による症状の改善(テンシロンテスト),筋電図によるwaningの証明,血中抗アセチルコリン受容体抗体の証明,高頻度に合併する胸腺腫のX線CT,MRIによる検索などがある.治療としては薬物療法,血漿交換療法,胸腺摘出術などが行われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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