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TIL療法
著者: 関根暉彬1
所属機関: 1国立がんセンター研究所共通実験室
ページ範囲:P.1440 - P.1441
文献購入ページに移動動物実験では,これまで用いられてきたLAK(lymphokine-activated killer)細胞(末梢血リンパ球を比較的高濃度のrIL-2で数日間培養し活性化させた細胞,活性の主体はNK細胞と考えられている)に比べ,TILはin vivoにおいて約100倍の効果のあることが示された1).加うるに,二つの技術的な進歩があったことにより,TIL療法について実際に進行癌の治療法として評価をするための第II相試験が始められた2〜4).その技術的進歩とは,無血清培地(AIM-V)およびgas-permeabl eculture bagの実用化である5).この組み合わせにより,1010〜1011個のTILの入手が容易となった.
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