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細胞内Ca2+濃度を測定ずる蛍光プローブ—Fura 2-AM
著者: 喜納兼勇1
所属機関: 1同仁化学研究所
ページ範囲:P.1442 - P.1443
文献購入ページに移動細胞機能の発現にCa2+の果たす働きとしてよく知られている例は,筋肉収縮時のメッセンジャーとしての役割であろう.神経からの刺激が筋細胞に伝わると,筋小胞体から放出されたCa2+がカルシウム受容蛋白質に取り込まれ,急激な構造変化を起こす.これがアクチンとミオシンの反応のきっかけとなって筋収縮が起こる.キレート剤を用いてCa2+を取り去ると筋肉は弛緩する.ホルモンの作用のメカニズムでも情報伝達の仲立ちにCa2+が関与している.
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