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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻11号

1989年10月発行

文献概要

トピックス

Ca感受性発光蛋白エクオリンの細胞内負荷法

著者: 多久和陽1

所属機関: 1筑波大内科

ページ範囲:P.1444 - P.1445

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 エクオリン(aequorin)は,ある種のクラゲ(Aequerea folskara)から抽出された発光蛋白である.エクオリンはCaイオンを結合する際に465nmの光を発する性質を有するので,エクオリンを負荷した細胞の発する光を測定することによって細胞内イオン化Ca濃度を決定することが可能である.エクオリンは分子量およそ2万の蛋白質であるので,この際に,いかにして細胞機能を損なうことなくエクオリンを細胞内に導入するかが問題となる.エクオリンを細胞内に導入する方法として,現在,微小注入法および化学的負荷法の二つの方法が用いられている.
 微小注入法は微小電極を用いてエクオリンを細胞内に圧注入する方法であり,主として骨格筋,心筋の研究に用いられている.骨格筋の単一筋線維では数か所,心筋の乳頭筋標本では50〜100個以上の表層細胞内にエクオリンを注入することにより,十分な信号が得られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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