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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻11号

1989年10月発行

文献概要

けんさ質問箱

弾力線維染色と肺病変

著者: 大和田英美1 K生

所属機関: 1千葉大医学部肺癌研病理

ページ範囲:P.1450 - P.1451

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問 肺病変の病理組織学的検索における弾力線維染色の意義についてお教えください.(東京都・K生)
答 肺の生検,手術および剖検材料による病理組織学的検索においては,ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色,van Gieson染色に次いで弾力線維染色は,欠かすことのできない重要な染色である.正常肺においても,肺動脈は外径1000μm以上で,弾力線維の発達した弾性肺動脈,外径100〜1000μmで内および外弾性板で挟まれた中膜の薄い平滑筋の存在する筋性肺動脈,および外径100μm以下で平滑筋がしだいに少なくなり弾性板と内皮細胞のみとなる肺小動脈と三大別されており,これらの区別にも弾力線維染色は必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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