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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻12号

1989年11月発行

技術講座 一般

フェノールスルホンフタレイン排泄試験

著者: 岡田賢二郎1 大場康寛2

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部 2近畿大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.1501 - P.1505

文献概要

サマリー
 色素フェノールスルホンフタレイン(PSP)を注射負荷すると,体内で代謝されることなく,約6%が糸球体から,そして約94%が近位尿細管から排泄され,しかも再吸収を受けない.また,PSPはアルカリを添加すると簡単に発色するので,これを比色定量することにより色素排泄の程度がわかる.すなわち,これがPSP排泄試験であり,これにより腎血流量および近位尿細管機能を知ることができる.測定法には用手法と自動化法がある.用手法は被検尿にアルカリを加えて全量を100mlとした後,比色する.自動化法には二つの方法があって,一つは用手法の操作をそのまま自動化したものと,もう一つは被検尿にアルカリとα-ナフトールフタレインを加え,PSPとα-ナフトールフタレインを二波長で比色することにより尿の希釈操作を省く,という方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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