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髄液のグロブリン試験
著者: 内藤昭智1 笠松干珠1 大場康寛2
所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部 2近畿大学医学部臨床病理学
ページ範囲:P.1524 - P.1525
文献購入ページに移動正常髄液中では,γ-グロブリンはほとんど検出されないが,中枢神経系の疾患では増加する1)することが知られている(表1).また,髄液中の総蛋白量が,50mg/dlを超える場合も病的であるといわれている2).したがって,髄液の蛋白測定およびグロブリン試験の実施は,髄液蛋白およびグロブリンが増加する進行性麻痺,多発性硬化症,髄膜炎,脊髄腫瘍などの診断学的な意義が大きい.しかし通常,グロブリン試験といわれているものは,厳密にはγ-グロブリンのみに特異的なものではなく,アルブミンに対してもある程度反応するので,蛋白定性法であるともいえる.
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