icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻12号

1989年11月発行

文献概要

検査ファイル 項目

髄液のグロブリン試験

著者: 内藤昭智1 笠松干珠1 大場康寛2

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部 2近畿大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.1524 - P.1525

文献購入ページに移動
[1]臨床的意義
 正常髄液中では,γ-グロブリンはほとんど検出されないが,中枢神経系の疾患では増加する1)することが知られている(表1).また,髄液中の総蛋白量が,50mg/dlを超える場合も病的であるといわれている2).したがって,髄液の蛋白測定およびグロブリン試験の実施は,髄液蛋白およびグロブリンが増加する進行性麻痺,多発性硬化症,髄膜炎,脊髄腫瘍などの診断学的な意義が大きい.しかし通常,グロブリン試験といわれているものは,厳密にはγ-グロブリンのみに特異的なものではなく,アルブミンに対してもある程度反応するので,蛋白定性法であるともいえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら