文献詳細
文献概要
検査ファイル 機器
Arrayプロテインシステム
著者: 川嶋元1
所属機関: 1ベックマン〔株〕
ページ範囲:P.1526 - P.1527
文献購入ページに移動はじめに
複雑なマトリックスを形成するヒト血清中の特定の蛋白成分を正確に測定することは困難であったが,抗原抗体反応の応用技術の開発により特異性の高い測定法が開発され,現在に至っている.その中の一つであるnephelometric immunoassay(免疫比朧法)は,免疫比濁法(TIA)や酵素免疫法(EIA)と同じくラジオアイソトープを用いない非放射性イムノアッセイ(NIA)で,測定可能な濃度は10〜10-2mg/dlである.この範囲は免疫グロブリンや補体成分,その他主要なヒト血清中の血清蛋白濃度に相当し,たいへん都合のいい方法といえる.
本稿では,nephelometric assayのkinetic法であるpeak rate nephelometryを測定原理とする全自動蛋白測定装置,Arrayプロテインシステム(図1,以下Array)について原理や特徴,注意点について述べたい.
複雑なマトリックスを形成するヒト血清中の特定の蛋白成分を正確に測定することは困難であったが,抗原抗体反応の応用技術の開発により特異性の高い測定法が開発され,現在に至っている.その中の一つであるnephelometric immunoassay(免疫比朧法)は,免疫比濁法(TIA)や酵素免疫法(EIA)と同じくラジオアイソトープを用いない非放射性イムノアッセイ(NIA)で,測定可能な濃度は10〜10-2mg/dlである.この範囲は免疫グロブリンや補体成分,その他主要なヒト血清中の血清蛋白濃度に相当し,たいへん都合のいい方法といえる.
本稿では,nephelometric assayのkinetic法であるpeak rate nephelometryを測定原理とする全自動蛋白測定装置,Arrayプロテインシステム(図1,以下Array)について原理や特徴,注意点について述べたい.
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