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病気のはなし
骨肉腫
著者: 立石昭夫1
所属機関: 1帝京大学医学部整形外科
ページ範囲:P.1560 - P.1565
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骨肉腫は骨に発生する悪性腫瘍の中で最も頻度が高く,また悪性度も高い腫瘍である。かつてはその生命の予後は極めて悪く,5年生存率は15%前後であったが,近年,強力な化学療法を行うようになってしだいに改善され,50〜60%となっている.
最近この腫瘍は二つの面で注目を浴びている.その一つは,先に述べたような化学療法の併用による予後の改善であるが,もう一つは,その手術療法である.骨肉腫に対する手術療法は,かつては四肢の切断術が唯一の方法であったが,最近では腫瘍を切除して患肢を残す,いわゆる患肢温存療法が行われている.
骨肉腫は骨に発生する悪性腫瘍の中で最も頻度が高く,また悪性度も高い腫瘍である。かつてはその生命の予後は極めて悪く,5年生存率は15%前後であったが,近年,強力な化学療法を行うようになってしだいに改善され,50〜60%となっている.
最近この腫瘍は二つの面で注目を浴びている.その一つは,先に述べたような化学療法の併用による予後の改善であるが,もう一つは,その手術療法である.骨肉腫に対する手術療法は,かつては四肢の切断術が唯一の方法であったが,最近では腫瘍を切除して患肢を残す,いわゆる患肢温存療法が行われている.
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