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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻13号

1989年12月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

異常値が出たとき・4—血液ガス

著者: 伏見了1

所属機関: 1阪大病院中検

ページ範囲:P.1565 - P.1565

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 pH,Paco2およびPao2で示される血液ガス分析は呼吸という生命の基本的な生理と関係したものであり,その測定値は患者の処置,治療と密接に結びついており,分析時にミスは許されない.
 血液ガス分析における「異常値」の解釈はその時点での患者の状態と深く関係しており,やや困難な面もあるが解説する.
 血液ガス分析における「異常値」とは測定値の絶対値そのものではなく,測定値が患者の状態と離反している場合が「異常値」である.室内空気(酸素濃度は760mmHg×1/5≒150mmHg)を自発呼吸している患者動脈血のPao2が150mmHg以上を示す場合は明らかな異常値である.逆に心または肺に病変を有する人では,この場合のPao2が50mmHgでも異常値ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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