文献詳細
文献概要
ワンポイントアドバイス
異常値が出たとき・4—血液ガス
著者: 伏見了1
所属機関: 1阪大病院中検
ページ範囲:P.1565 - P.1565
文献購入ページに移動血液ガス分析における「異常値」の解釈はその時点での患者の状態と深く関係しており,やや困難な面もあるが解説する.
血液ガス分析における「異常値」とは測定値の絶対値そのものではなく,測定値が患者の状態と離反している場合が「異常値」である.室内空気(酸素濃度は760mmHg×1/5≒150mmHg)を自発呼吸している患者動脈血のPao2が150mmHg以上を示す場合は明らかな異常値である.逆に心または肺に病変を有する人では,この場合のPao2が50mmHgでも異常値ではない.
掲載誌情報