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検査法の基礎理論
組織構造の数量化について—ステレオロジーの基礎と応用
著者: 千場良司1 高橋徹1
所属機関: 1東北大学抗酸菌病研究所病理学研究部門
ページ範囲:P.1567 - P.1573
文献購入ページに移動空間中の構造の三次元的諸量をより低次元の情報から推定する理論としてステレオロジーがある.ここではステレオロジーの三つの古典的な原則を用いて,組織標本上での計測によって生体組織の単位体積中における体積,表面積,長さを定置化する方法について肝硬変,肺胞壁,大脳皮質の毛細血管をそれぞれ例として説明し,簡単な証明を与えた.また,ステレオロジーにより推定不可能な組織の構造に関する量についても言及した.
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