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技術講座 細菌
Enterobacteriaceaeの新しい分類と同定
著者: 山中喜代治1 小川祐司2
所属機関: 1大手前病院中央検査科細菌検査室 2大阪厚生年金病院中央検査科細菌室
ページ範囲:P.1594 - P.1600
文献購入ページに移動微生物の分類学は,分類,命名,同定,菌株保存および系統発生の5部門で構成されている.この中で細菌の分類は,長い歴史の中でかなり整理され,1980年の"Approved Lists of Bacterial Names"の発行は新時代の幕開けとなった.また1984年には"Bergey's Manual of Systematic Bacteriology"が刊行され,さらに"International Journal of Systematic Bacteriology"では,次々に新菌種が紹介されている.
Enterobacteriaceaeについても,多くの分類学者の意見により,1989年7月現在,28属99菌種が正式発表されている.しかし,分類学の急速な進歩とは逆に,臨床細菌検査における分離菌株の同定では,その判断に苦慮しているのも事実である.
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