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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻13号

1989年12月発行

文献概要

トピックス

二次元ドプラカラーフローマッピング

著者: 山浦泰子1 吉川純一1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院循環器内科

ページ範囲:P.1639 - P.1640

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はじめに
 二次元ドプラカラーフローマッピング(カラードプラ法)は,断層心エコー図上に,リアルタイムに血流信号を二次元表示するものである.探触子に向かう血流は赤で,遠ざかる血流は青で表示され,血流の乱れは,それぞれの色に緑を加えることにより表される.異常血流は,原則として乱流であることに加え,血流速度が速いため,装置の表示能力を超えて折り返し(aliasing)を繰り返して,モザイクパターンとして表示される.カラードプラ法は,臨床において,非侵襲的に異常血流の有無のみならず,その方向や広がりなどを短時間で明らかにできるので,有用である.しかし,本法にも,超音波の物理学的特性や,カラー血流映像作成機構による種々の問題点があり,これらを理解したうえで検査に当たる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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