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検査ファイル 試薬
低イオン強度溶液(LISS)
著者: 安部勝美1
所属機関: 1順天堂大学附属病院輸血室
ページ範囲:P.184 - P.185
文献購入ページに移動 低イオン強度溶液(low-ionic strength solution;LISS)は,輸血検査において,交差適合試験,不規則抗体の検出および同定検査にウシアルブミン,蛋白分解酵素(ブロメリン,フィシン,パパインなど)と同様に,赤血球凝集反応のメディウムとして用いられている.まず,LISSについて記述する前に,赤血球の凝集反応について述べておきたい.
輸血検査で用いられる凝集反応は,簡便かつ鋭敏な方法で,赤血球などの遊離細胞膜表面に存在する抗原の検出あるいは対応する抗体の検出には欠くことのできない反応といってよい.また,近年では抗原の精製技術の進歩により純度の高い抗原が得られるようになり,血球やラテックスなどの粒子に付着させて対応する抗体を検出するなど応用範囲も拡大してきた.
輸血検査で用いられる凝集反応は,簡便かつ鋭敏な方法で,赤血球などの遊離細胞膜表面に存在する抗原の検出あるいは対応する抗体の検出には欠くことのできない反応といってよい.また,近年では抗原の精製技術の進歩により純度の高い抗原が得られるようになり,血球やラテックスなどの粒子に付着させて対応する抗体を検出するなど応用範囲も拡大してきた.
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