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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻4号

1989年04月発行

文献概要

技術講座 生理

心電図の読みかた1—心室肥大

著者: 谷川直1

所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院循環機能検査室

ページ範囲:P.375 - P.380

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サマリー
 心電図の読みかたの基本は,QRS波のパターンの認識である.心電図の読みかたについて3回に分けて本欄で解説を行うが,第1回には心室肥大を,第2回は心筋梗塞を取り上げる.前者はQRS波の高電位差の読みかたが中心であり,後者は心筋梗塞の結果生ずる心筋の起電力の欠如が重要な所見である.一方,第3回に予定した不整脈は,リズムの異常であるから,P波とQRS波の関係がもっとも重要であり,またP波やQRS波の形の変化についても知らなければならない.
 心電図による心室肥大の診断は,臨床的にはもっともポピュラーなものである.典型的といわれる心電図所見は,その病態を的確に教えてくれる場合が多い.しかし定義を緩やかにすると偽陽性例が多くなり,その判断には慎重でなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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